憧れたホワイトハッカーは「ザ・インターネット」からだった

まだフロッピーの時代のインターネットの世界

この映画は完全にタイトルからハマった。
当時まだ日本でもまだダイヤルアップからISDNに移行しつつある頃くらいだったような。
フロッピー、懐かしいですねぇ。

でも、このアナログ感がちょうどいい。
だからこそ、敏腕のハッカーとしてプログラムのバグ(不具合)を見つけて対処する、アンジェラ・ベネットに憧れてやまない。

地味な作品ではあるものの、サンドラ・ブロックがはまっている。
早口で話すシーンも、ちょっと影がある主人公の役も、ちょうどいい。

憧れた自宅でのお仕事生活。

主人公のアンジェラは人見知りで近所の人との付き合いもない。
それでも仕事の腕を認められて自宅でコツコツ仕事をこなす。

広い一軒家の仕事場にはパソコンが数台あり、モニターもたくさん。
その中で、好きな飲み物と、インターネットで注文したピザを食べる。
仕事の合間にいつもの仲間とチャット。

このチャットも懐かしい。
私もインターネットを始めた頃、周りに同じようにインターネットをする友達がおらず、居心地のいいチャットルームに毎晩出入りしていろんな事を教えてもらったものだ。
今のような「出会い系」ではない。本当に分別ある大人の健康的なチャットで内容も濃く楽しかった。
正直、そのチャットさえなかったら自分の今のパソコンのスキルはなかったかもしれない。

人付き合いが苦手な人でも、やはり頼れる人は必要。

この作品では、孤独な彼女の世界をよく表している。
いきなり自分の個人情報が書き換えられても、誰も証言してくれない。
「私は、私なんだ」と主張しようが、オンラインデータ上では違うのだから。

自分を守れるものは自分だけ。
そんな風なメッセージも垣間見える。
自分の持つ力(スキル)を使って、なんとか自分を取り戻そうとする。
観ていて気持ちがいい。

情報社会の今だからこそ、古いネット時代のものでも観方を変えて何度でも楽しめる、そんな作品だ。

オペの様子「私、失敗しないので」スーパー外科医「ドクターX-大門未知子-」シリーズ

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